ソニー IMX678 裏面照射型モノクロ
CMOSセンサーを搭載した専門天文撮影カメラで、4K超高解像度、2マイクロメートル超小画素、そして優れた赤外線応答能力を備え、高精度な惑星撮影に究極の性能を提供します。
G3M678Mカメラは効率的な赤外線帯域の光捕捉能力を持ち、850nmにおいて非常に高いQE値を示します。さらに、高フルウェル、高ダイナミックレンジ、高感度、低読み出しノイズといった利点も備えています。これにより、G3M678Mは惑星撮影、太陽面撮影、月面撮影においても優れた性能を発揮します。
G3M678MはソニーIMX678モノクロセンサーを採用し、830万画素（3840×2160）の4K超高解像度と2マイクロメートルの超小画素サイズを備えています。モノクロセンサーはカラーバージョンと比較してより高い感度（5644mv
vs
3637mv）を持ち、同等の条件下でより多くの光子を捉えることができます。ベイヤーフィルターアレイがないため、各画素がすべての入射光を受光でき、これにより究極の解像度と感度を追求する天体写真家にとって理想的な選択肢となっています。
G3M678MのセンサーG感度は5644mv（1/30秒）に達し、カラーバージョンより55%高いです。AR反射防止ガラスを装備することで、その分光感度範囲は380-1100nmに達し、紫外から近赤外までの超広域分光範囲をカバーしています。850nmの近赤外波長で非常に高いQE値を持ち、これによりこのカメラは赤外線フィルターを使用した惑星撮影で特に優れた性能を発揮し、大気の乱れを透過してより鮮明な画像を取得することができます。
G3M678Mはネイティブ12位ADCで、4096階調のグレースケールを提供します。4K解像度でも、8ビットモードで47FPS、12ビットモードで24FPSのフレームレートに達します。1920×1080解像度では、8ビット・12ビットの両モードで70FPSという高フレームレートを実現します。カメラはハードウェアROIをサポートしており、ROIサイズが小さいほどフレームレートが高くなり、高速惑星撮影やラッキーイメージング技術に最適です。
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解像度 |
12ビット出力 |
8ビット出力 |
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|---|---|---|---|---|
| USB3.0 | USB2.0 | USB3.0 | USB2.0 | |
| 3840 × 2160 | 24 | 1.9 | 47 | 3.8 |
| 1920 × 1080 | 70 | 3.9 | 70 | 7.9 |
単位：フレーム/秒 (FPS)
USB 3.0高速インターフェースと512MB
DDR3高速バッファメモリを搭載し、このカメラは画像データのバッファリングによって引き起こされるamp-glowを大幅に軽減します。4K高解像度において、大容量バッファメモリはデータ転送の安定性を確保し、最高フレームレートでも途切れることのないイメージングセッションを実現します。これは、連続して大量の高解像度画像をキャプチャする必要がある惑星撮影にとって極めて重要です。
G3M678Mは1×1から8×8までのデジタルピクセルビニング（スタックまたは平均法）と、1×1から2×2までのハードウェアピクセルビニング（平均法）をサポートしています。ハードウェアピクセルビニングはソフトウェアピクセルビニングよりも高いフレームレートを実現します。2マイクロメートルの小さなピクセルは、ビニング後も優れた解像度を維持しながら、信号対雑音比を大幅に向上させ、様々な撮影ニーズに柔軟性を提供します。
G3M678MはHCG（高変換ゲイン）とLCG（低変換ゲイン）モードの切り替えをサポートしています。HCGモードは低光量性能を最適化し、0.36e⁻という超低読み出しノイズを実現しますが、これは極めて優れた性能です。LCGモードは11.6ke⁻のフルウェル容量を提供し、高輝度の被写体に適しています。撮影対象に応じてこれらのモードを柔軟に切り替えることで、最適な撮像効果を得ることができます。
2マイクロメートルの超小型ピクセルサイズにより、G3M678Mは望遠鏡の光学分解能を最大限に活用できます。モノクロセンサーはベイヤーマトリックスを持たず、デモザイック処理が不要なため、各ピクセルが真の分解能を提供します。これは830万ピクセルすべてが撮像に使用されることを意味し、カラーカメラと比較してより多くの詳細を捉えることができます。ナローバンドフィルターと併用する場合、モノクロカメラの利点はさらに顕著になり、特定の波長で極めて高い撮像品質を得ることができます。
両バージョンは1.25インチ延長筒を接続する際に、1.25インチフィルターを装着できます。
カメラはUSB 3.0インターフェースから電力を供給されます。USB
3.0データケーブルを使用してメインコントロールシステムに接続すると、カメラはすぐに使用可能な状態になります。追加の電源は不要で、野外撮影の機材構成を簡素化します。
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最大フレームレート (USB 3.0) |
12位：24 FPS @ 3840×2160 8位：47 FPS @ 3840×2160 12位/8位：70 FPS @ 1920×1080 |
|---|---|
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読み取りノイズ |
0.36e⁻ (HCGモード) - 2.55e⁻ (LCGモード) |
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満井電荷 |
11.6ke⁻ |
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量子効率ピーク値 |
>83% |
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ダイナミックレンジ |
72 dB |
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S/N比 |
41 dB |
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露出時間範囲 |
0.1ミリ秒 - 1000秒 |
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ゲイン範囲 |
1× - 100× |
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センサー |
ソニー IMX678 モノクロ裏面照射型 CMOS |
|---|---|
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画像解像度 |
830万画素 (3840×2160) |
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画素サイズ |
2.0μm × 2.0μm |
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センサーサイズ |
1/1.8インチ（対角線8.47mm） |
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撮像素子エリア |
7.7mm × 4.3mm |
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シャッタータイプ |
ローリングシャッター |
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ADCビット深度 |
12ビット |
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DDR3キャッシュ |
512MB (4Gb) |
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スペクトル応答範囲 |
380-1100nm（AR反射防止ガラス付き） |
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データインターフェース |
USB 3.0 / USB 2.0 |
|---|---|
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カメラインターフェース |
1.25インチ外径対応望遠鏡 標準C/CSインターフェース対応工業用レンズ |
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バックフォーカス |
標準版CSインターフェース：12.5mm ショートタイプCインターフェース：17.5mm |
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外形寸法 |
直径 37mm × 高さ 72.4mm |
| 重量 |
70g |
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冷却方式 |
パッシブ冷却 |
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対応システム |
Windows XP/Vista/7/8/10/11 Mac OS X、Linux |
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SDKサポート |
Native C/C++、C#/VB.NET、Python Java、DirectShow、Twain等 |
G3M678MはHCG（高変換ゲイン）とLCG（低変換ゲイン）モードの切り替えをサポートしています。撮像ニーズに応じてこれらのモードを自由に設定し、ダイナミックレンジとノイズ性能を最適化します。
カメラ設定：全解像度、RAW 12ビットモード
HCG（高変換ゲイン）モードは、低光量の天体撮影に最適化されています。グラフは異なるゲイン設定での性能を示しています：読み出しノイズは0.36e⁻まで低く抑えることができ、これは極めて優れた性能であり、特に暗い惑星の詳細や月面の暗い領域を撮影するのに適しています。フルウェル容量は比較的小さい（2.6ke⁻）ものの、極めて低い読み出しノイズと超高感度により、短時間露光撮影に理想的な選択肢となります。
カメラ設定：全解像度、RAW 12ビットモード
LCG（低変換ゲイン）モードは、より大きなフルウェル容量（11.7ke⁻）を提供し、高ダイナミックレンジの天体撮影に適しています。このモードは、太陽表面や木星・金星のような明るい惑星を撮影する際に優れた性能を発揮し、より多くのハイライトディテールを保持し、白飛びを防ぎます。ダイナミックレンジは72dBに達し、明るい部分と暗い部分のディテールを同時に捉えることを保証します。
